イベントレポート23’

オンラインイベント サステナブルスープ
9月25日(月)、トランジションジャパン15周年記念企画"サステナブルスープ"にゲスト参加させていただきました。

2時間のイベントでしたが、各地から多くの方が参加してくださり、ありがとうございました!
このイベントは、毎月、トランジションタウンの活動に関わりのあるいろいろな活動をゲストが紹介し、お互いの活動を通して、その特徴を話したり、共通するビジョンなどを話し、交流するイベントです。
私たちパーマカルチャー関西からは、まず団体での15年をスライドと共に振り返り"パーマカルチャーとは"のお話をし、今私たちが一番力を注いでいる「パーマカルチャー・デザイン・ワーク講座」について、紹介させていただきました。
プレゼン終了後の交流時間では、 新旧見知っている面々に出会えたり、普段されていることからの疑問や質問に答えさせていただいたり、参加者の間で情報交換ができたりと、私たちにとっても、とても貴重な機会をいただけて感謝しています。
当日に都合がつかなかった方もアーカイブで見られますので、よかったらご覧になってください!!
 https://www.youtube.com/watch?v=Ovazat96QBo
また、アーカイブでは、他の回の動画も見ることができます。
トランジションTV
 https://www.youtube.com/@TV-gi1yp/videos
(あびく:パーマカルチャー関西スタッフ)
第3回パーマカルチャー全国会議
 ~広めよう!深めよう~
2月25日(土)、第3回パーマカルチャー全国会議が開催されました。
北は北海道、南は沖縄、全国11箇所をオンラインで繋いでの全体会議と各会場ごとにリアルで集った地域ごとの会議を併用しながら進みました。
全体で150名を超える会議となりました。
関西では尼崎のNPO法人はち の拠点であるハチノスを会場とさせていただき20名程の参加者で賑わいました。
内容はというと、先ずは各会場ごとに集った人で自己紹介の時間があり、その後、各地域の活動紹介でした。全国にパーマカルチャーを活かしたこんな場所が沢山あるのか!と広がりを見せているパーマカルチャーの歳月を感じました。
その後は、昼食の時間でそれぞれに懐かしい人との、初めましての人との会話を楽しみました。
午後は議題を各会場で話し合い、それをオンラインで全国に発表するという流れでした。
議題は3つ。
・それぞれが普段パーマカルチャー活動を行なっている上で課題となる事とその解決法
・パーマカルチャーの教育活動について
・社会に対してのパーマカルチャーのはたらきかけ
短い時間の中でてんこ盛りの内容でした。
今回のイベントの収穫としては、全国11箇所がオンライン上であれ繋がったということかと思います。これまでにはなかった初めての事です。
パーマカルチャーの活動は日本全国に広がっていますが、それぞれが独自に活動していることが基本ですので、これは意外と画期的なことだったかと思います。
今後もこの流れを続けていこう!ということで会は閉幕しました。
全国のこの流れもありますが、関西においても、横のつながりやパーマカルチャーとトランジションタウンのより実質的な繋がりを始め軌を一にする活動と連携し、永続する世界を少しでもより着実にカタチ創っていきたいと願っていますので、引き続き 出会い話し合う機会をもちながらやっていきたいと思っています。
今回参加できなかった方もぜひご一緒しましょう。

(橋本憲一郎:PCK代表)

イベントレポート22’

■トランジションタウン合宿@川西→豊中2022/1/22~23

※トランジション(移行)タウンとは"エネルギーを多量に消費する脆弱な社会
から、適正な量のエネルギーを使いながら、地域の人々が協力しあう柔軟に
して強靱な社会、持続可能な社会への移行”(トランジションジャパン公式ページより https://transitionjapan.net/)を目指すもので、パーマカルチャーと縁が深い社会運動です。
国内/海外各地で地域ごとにグループがあり、活動を学ぶ講座へスタッフが参加してきましたので、レポートをお送りします。
↓以下本文

トランジションタウン(TT)について、知っていることはキーワードや断片的
で、合宿ではどんなことをするのかを楽しみにしていました。

印象的だったのは、様々な角度からの"つながり"が散りばめられていること。

3つのH(頭、心、体)のバランスを大切にすること
それぞれが自分自身とのつながりを取り戻すことで、色んなことが見えてきます。
そのことが周りのことに気づくことにもつながる。
思っている以上に”つながりたい”と思っている自分にも気づかされました。
お互いに気持ちよく繋がれることは、安心を感じさせるからなのかもしれません。

会場では、同じ空間に20代から70代までの人がいて、感じ方も時代背景も違う。

けれど、世代は違えど想いはつながっていることを感じて嬉しく思ったりしました。

リーダーはいなくて、それぞれが主体性を持って活動することであったり、通帳型の地域通貨は、ちょっとした気遣いで成り立っていて、それがつながりを生でいて、今の時代に必要な仕掛けだと思います。

合宿中の色んな内容が、地域をトランジションしていくことを学んでいるはずなのに、自分の中のつながりを取り戻していくような不思議な感覚だったけれど、それはやはり、その地域を作っていくのは、そこに住まう一人一人だということなのだと思います。

これから住む場所を持続可能な地域にしたい。移住する時からの希望でもありました。
これからどんなことが出来るのか?
まずはハートを大切に、楽しくつながっていけたらと思います!

(パーマカルチャー関西 あびく)


イベントレポート21’

■パーマカルチャーのお話会 & more... with 「奈良パ」

1)

パーマカルチャーのお話会「はじめまして!パーマカルチャー!〜人と自然が共生 する暮らしを楽しもう〜」を主催した奈良パーマカルチャーミーティング(通称 ならパ)は、奈良でゆる〜くパーマカルチャーを学んだりシェアする集まりです。

 

2017年から活動を開始し、定期的にワークショップや勉強会を行っていて、昨年からは田んぼを借りて米作りにも挑戦しています。とにかくいつも笑いが絶えない楽しい集まりです。

 

そんなならパで、7月3日にパーマカルチャーのお話会を開催しました。

 

開催に踏み切ったのは私のご近所さん友人達からの質問

「パーマカルチャーって何ですか?」この質問にうまく答える自信もないし、質問した人達もパーマカルチャーに興味津々だったので

「PCKの代表を呼んでパーマカルチャーのお話会をしてもらうね!」

と返事をしたのがきっかけでした。

 

ならパメンバーとPCK代表のけんちゃんにお話会を開催したいと相談すると快く受け入れてくれて、日程が決まるとあれよあれよと準備が進んで行きました。

 

奈良県内で初めてのお話会、パーマカルチャーの奈良での認知度も不明、参加者は集まるのか不安でしたが告知を始めると数日で申込は定員に達しました。

 

当日は18名の参加者が集まりました。パーマカルチャーを知っている人も知らない人も混ざり合って、とてもよい雰囲気でした。

 

けんちゃんから概要と基本のお話と、メンバーのいくらちゃんの暮らし場での観察会(畑と庭)を行いました。参加者と対話しながらの進行だったので、それぞれにいろんなことを考えてもらえたのではないかと思います。

 

参加者自己紹介の時間も設け興味を持ったいきさつや思いを聞くことができましたし、種の交換会での情報交換も盛り上がりました。

 

改めていろんな意味で壁の無いパーマカルチャーって素敵だなと再認識。こんな風に緩やかに繋がったり、広がったりしていくのも良いなぁと思いました。

 

そして、今回のお話会が参加者やスタッフに、それぞれ投げかけたことが

いろんなところで芽を出してくれることを期待しています。

 

最後にこの場をお借りして、けんちゃんとあびちゃん、ならパのみんな、協力してくれて本当にありがとう。これからもよろしくね!

(なべちゃん:主催者・奈良パーマカルチャーミーティング)

2)

こんにちは。パーマカルチャー研究者の卵、岩本真由子です。

大学院にて人と自然の共生を研究したいと思っていた時、パーマカルチャーを知りました。ポジティブなところが面白そうだ、と研究テーマに定め、 先日初めて調査に伺った、パーマカルチャー初心者です。

 

まず、迎えてくださった皆さまのあたたかかったこと!

初対面でしたが、あれよあれよという間にごちそうになり、おなか一杯に していただきました。これもパーマカルチャー3つの倫理の、人への配慮、余剰の分配でしょうか。(余剰というより、皆様の分を頂いたわけですが…)

 

暑い中いただくカレーはとても美味しかった です。お家にクーラーがない、と聞いたときはビックリしたものですが、 昔ながらの造りのお家は風通しがよく、講座を受けているうちに、 体がなじんでいくのを感じました。

 

そして、講座も興味深く、気づけばあっという間でした。印象に残ったのが

No(持続不可能な社会)にNoというのではなく、

Yes(持続可能な生活)にYesということです。

 

今の暮らし方が、なにかが違うと思いながら生きているひとは、

案外沢山いらっしゃるように感じます。少しでも日常に、自然と共に生きていると感じられるひとときがあれば、すこやかに生きられるのでは ないか。つい調査メモの手を止め、講座中も考え込んでしまうような内容でした。

 

1日の調査を終えて、やはりポジティブな活動というところが、パーマカルチャーの魅力かもしれないなと思った次第です。

それだけ皆さん熱く楽しく、活動しておられることを感じた1日でした。

嬉しい出会いに感謝するばかりです。

またぜひ、よろしくお願いします。

(岩本真由子:大学生)


イベントレポート20’

■「田舎暮らしとパーマカルチャー」ワークショップ
(2020/11/15@チャッタナの森)


兵庫県の北部では初開催となる、パーマカルチャーのワークショップを開
催していただきました。導入として、永続的の形として、生命は螺旋状
(スパイラル)に成長してゆく循環性と、枝分かれして広がってゆく多様性
があり、ふだん気にしていない事が、繋がっているのだなと改めて気づき
ました。
これまで、自分なりにコンポストを作成し、生ゴミなどを入れ、悪臭や虫
が大量発生したりと悪戦苦闘してましたが、今回のワークショップで、悪
臭の原因は水分量で、虫は害虫ではなく分解者だと教えていただきました。
これからもパーマカルチャーを学んで、自分の暮らしで実践してゆきたい
です。

執筆:ワークショプ主催者 井上孝行

■パーマカルチャー流 スパイラルガーデンワークショップ

(2020/11/01@Aoashi GUEST HOUSE)


丹波篠山市にあるAoashi GUEST HOUSEでケンイチロウさんをお呼びし
て、スパイラルロックガーデンショップを開催させていただきました。
まずは橋本さんにスパイラルロックガーデンとは何か?を説明していただ
き、大人も子供も「みんなで」スパイラルロックガーデンを作成。
石を積むごとにその場にいる全員が集中し、一致団結。最後には関西最大
級と思われる高さのスパイラルロックガーデン が出来上がりました。
子供たちは大人が作っているスパイラルロックガーデンの隣に、池までつ
いてある小さなスパイラルロックガーデン を作ってくれました。

完成後はパーマカルチャーについて1時間ほど講義をしていただきました。
当日はパーマカルチャーについて知らない方もいらっしゃいましたが、実
践したあと学ぶことで、参加者の方にとって学びの深い経験になったと思
います。

今回、スパイラルロックガーデンに使わせてもらった石は、もともと
Aoashi GUEST HOUSEに残されていた丹波篠山市の石と、PCKさんが持っ
てきてくださった丹波市山南町の石を合わせて作りました。
それが同じ石で、周りの風景にもマッチングしていて、その土地のものを
使うことがいいと改めて感じました。

今回はAoashi GUEST HOUSEのお庭のシンボルとして作ったスパイラル
ロックガーデン。
「みんなで」作る形でスパイラルロックガーデンを作ることで、参加者の
みなさまから楽しかったという声をたくさんいただき、とても嬉しかった
です。PCKの橋本さんご家族、参加してくださった皆様、本当にありがと
うございました。

Aoashi GUEST HOUSE 仲田友香
https://aoashi-gh.com/

コンポストのある暮らし〜台所から循環をはじめよう〜

(2020/10/20@スローソサエティ)

パーマカルチャー デザインワークショップの講座会場にもなっているフィールトレインを会場に、段ボールコンポストづくりWSが開催されました。

講師のふみえさん(PCKで段ボールコンポストと言
えばこの人)も実は、我流で始めてうまくいかず、師匠に習って達人になった
のだそうです。段ボールコンポスト、複雑な仕組みや技術を要するものでは
ありませんが、うまく働かせるには勘所があるようです。微生物が快調に働け
る環境をいかに整えてあげるか?それはある意味、Aという要素が不足ならA
を投入するという西洋医学的発想でなく、Aが生成される・集まってくる環境
を用意してあげるという発想の転換。コンポストだけでなく畑にも共通するの
ではないかと思った次第です。コンポストが気になっている方は、こういった
WSに参加して先達の知恵と経験の力を借りる事をお勧めします…というのも、
当方も我流で一度やってみて腐敗悪臭させた事があったので。
「コンポスト 始める前は 人に訊け」という五七五で、ひとつ

(受講生:のりさん)

■持続可能なエネルギーとロケットストーブづくり

(2020/3/1@チャッタナの森)

 

このWSでは、持続可能とは?というところから紐解き、生態系・燃焼・熱・

断熱・風などの科学的見地と原理、ロケットストーブの構造原理をお伝えし

ます。そうすることで、このペール缶のロケットストーブ以外でも、その場

にある素材を使って効率の良いストーブ(クッカー)を作れるようになります。

時代的によりサバイバルが重要な要素となってきています。

インフラや物流などの大きなシステムだけに寄りかかったあり方から、より

自立し共立する暮らしと社会が求められています。WSを考えるきっかけにし

ていただければと思います

(PCK:ケンイチロウ)

■特別授業「いのちはつながりできている」

(2020/2/22@西脇市立双葉小学校)


兵庫県の小規模特認校である西脇市立双葉小学校にて全校生に1時間授業を
させていただきました。
子供達にいのちのつながりと、そのつながりの中で全てのいのちは生きてい
るという事を伝えたくて、生態系と暮らしのお話をさせていただきました。

それをできるだけ実感してもらうために3種類の土を用意して触ってもらい、
匂いを嗅いだり、感性のままに触れてもらいました。
3種類とは、岩石が風化した砂/微生物が食物残渣を分解した団粒構造の土/
生ゴミコンポストで使用中の土。
その後一人一人に感想を訊くと、冷たさ暖かさ、手触り、触った感じから受
ける感覚、色から伝わる感覚などなど、一人一人の感想が面白い!
その温度の違いや、色の違い、感覚の違いがどこからくるのか、目に見えな
い微生物の存在を実感してもらえたかな?と嬉しく感じました。
子供達のまっすぐな眼差しがただただ嬉しくて、子供達といのちに基づく文
脈を一緒に教え教えられ、一緒に育んでいきたいとあらてめて感じました。
子供こそが未来。
子供達が未来を創っていく。
その現在の子供達にいのちを基本とした文脈を伝えたい。
その現在の子供達が大人になった時に形づくる世界に想いを馳せたい。
私たちパーマカルチャー関西は、今回のような子供に対しての永続可能性に
関する教育を重要視しています。私たちはまだまだ子供に対する教育の経験
値は少ないですが、試行錯誤しながら想いをもってそれに当たりたいと思っ
ています。児童や生徒に対してその様な機会がございましたら、お声がけい
ただければ幸いです。
今回は、子供達に生命のつながりを伝え、子供達の生命の輝きを伝えてもら
えました。双葉小学校の一人一人の子供達はとても積極的で、ちゃんと座り
目を合わせて聞く耳があり、自分なりに感じて考えることができて、自分の
中にあるものをちゃんと外に出すこと、表現ができる子供達でした。
そんな子供達と一緒にいのちに関する時間をもててとても幸せな時間でした。
(ケンイチロウ)


■「パーマカルチャーのお話会」

2020/2/* @ あんのん舘 / Honey Garden Cafe / スローソサエティ 

2月はパーマカルチャーのお話会を3箇所でさせていただいた。

「わたし達はどんな世界に生きているんだろうか?
わたし達は「いまここ」に生きていることを知っている。
でも、わたし達は「どこ」に生きていると言えるんだろうか?
わたし達はどこからきて、何を行い、どこへ向かおうとしているんだろうか?」

今年は、パーマカルチャーのお話会のはじめはこの問いから始めている。
自分が生きている立脚地(準拠点)がどこなのかということを認識する事こそ、パーマカルチャーを確立していくにおいてとても重要だと思っている。
パーマカルチャーデザインは先ず観察から入る。
環境を見渡し観察して感知できたことを、設定したコンセプトと合わせる事でより良いデザインがうまれる。どれだけのコンセプトをたてられるか?どれだ
けの観察眼があるか?ということが、良いデザインができるかに関わってくる。
さて、パーマカルチャーは関係性のデザインだ。生命も、生態も、暮らしも、社会も全ては関係性の中で成り立っている。良しとしようが悪しとしようが。
その良し悪しは関係性のあり方に関わっているから、その関係性をより良くデザインすることで、それ自体が自ら生態系をもち自ずからバランスを保ちつ
つ、スパイラルアップする循環性をもつようにデザインするのがパーマカルチャーのデザイン力になる。
その前提として、現状を観察するところから始まる。だからこそ、冒頭の問いがある。問い、それぞれの存在と意識を共有するところからはじめている。
そんな話を一緒にして、いまを生きている現在、それが見えなくなっている現在を確認し、より良い自分と社会に向かって帆を進めるような時を共にしたい。
パーマカルチャーは、永続的な生き方は、もう一度、私たち自身が今ここから温故知新に確立していくものとなっている。

ビルとデイビッドが確立したパーマカルチャーデザインに終始するのではなく、それを本流としながら、リアリティーある支流の流域に生きる、一番重力が
はたらいている わたし達の今ここの話をしよう、その中でガツンと生きて、そこにこそ息づく関係性を生きよう!
それこそがリアルなパーマカルチャーであり、パーマカルチャーデザインだから。


今後も、定期的に「パーマカルチャーのお話会」をしていきたい。
今、わたしたちが生きているリアリティーを一緒にお話したい。
そんな機会を一緒に持ちたいと思う方はぜひお声がけください。
根本的な問いを問いながらパーマカルチャーのお話とリアルなわたしたち自身のリアルを少しでも多くの方と共有して、今後の展開に結びつけていきたいと思う。


(ケンイチロウ)

イベントレポート19’

■上條美香さんのスライド&トーク会

〜突撃!みかさんちのパーな暮らし1100日〜(2019/12/18@あんのん館)

みかさんは普段、阿智村(長野県)に居住されていて、安曇野パーマカルチャー
のスタッフをする日は安曇野(長野県北部)へ通うという方式だそうです。公
共交通がない山中の一軒家に車なし・地縁なし・男手なし・水道なしで移住し
(←言うまでもなくスゴイ)パーマカルチャーを実践しての暮らしぶりをお話し
くださいました。「資源がなければ、なくてすむ方法を考える」「ある資源を
見出し、災害をも利用する」…書けば何度も聞いているような話ですが、パー
カルのデザイン思想が血肉になっているからこそ、そして観察し思考し続ける
からこそできる、持続可能な暮らしへの模索と実践がありました。フードドラ
イヤーやスパイラルガーデンのような「パーカルらしい装備」を持たない理由
もまたしびれます。車を持たない・知人を呼ばない事で地元民の協力を得られ
るという話も、頷けるところがあり(地域性もあるでしょうが)ました。
詳しく書く紙幅がないのですが、デザインコース受講で安曇野へ通おうと思っ
ている方はぜひ、彼女の話を聞いてみて下さい。刺激をとてももらえますよ


(のりさん:2009実習・2010デザイン卒)

■パーマカルチャー10周年(2019/9/28@チャッタナの森)


設立10周年の節目を迎えての記念イベント…の割にはプログラムの確定が
1週間前という…次回はもっと余裕を持って告知したいと思います。
ともあれ雨予報が覆り、暑いぐらいの好天に、懐かしい設楽清和さん(以前
PCKにも講師として来て下さっていました)をお迎えし、薬膳茶ワークショッ
プやモバイルハウス(軽トラキャンパー)の展示、グリーンウッドワーク(生
木加工)、子どものお菓子ブース、森のようちえん紹介などのマルシェ、
夜は幻灯お話し会の初日。プレスクール生から現役生まで、懐かしい再会
や新しい出会いがあちこちで…普段静かなチャッタナの森が夜遅くまで賑や
かでした。
二日目は10年の歩みを写真と共に憲さんからご紹介、できあがってみれば
そういう物かという程度の事でも、そこに至るまでにいくつもの試行錯誤
(ぶっちゃけ失敗)があったというのを、他山の石としていただければ…。
そしてゲストのレイコさんよりメルボルン(豪)のパーマカルチャー事情報
告、設楽さんによる「そもそもパーマカルチャーとは」講義。地球の来し
方から始まり進化とは、思考とは…と、壮大なレベルから卑近なレベルま
で、いつもながら驚きと気づきに満ちた時間でした。特に「思考停止は倫
理の低下を招く(意訳)」という一節、思考停止というキーワードが、多く
の参加者に気づきを与えてくれたと思います。最後に「気候変動」をテー
マにディスカッションの時間があり、記念撮影して解散。1日参加の方、両
日参加の方、ご参加ありがとうございました。


(のりさん:2009実習+2010デザイン卒)


パーマカルチャーお話会(2019/2/14@あんのん舘)

 

2月24日パーマカルチャーの概要と講座の案内を行いました。
会場は阪神「西宮駅」近くの「あんのん舘」。ここではトランジション西宮
もされていて、会場は手作りの温かみがある中での開催でした。
参加していただいた方からはとても良い反応とお言葉をいただき、また色々
な質問もいただきました。パーマカルチャーはとても広範囲でミクロからマ
クロまで扱うものだと思います。ですので、具体的なところで行くと断片的
になったりして、それはそれで良いと思うのですが、パーマカルチャーを
「いのちと文化」の文脈の中で捉えれば、意義がより明確になるように思い
ます。毎年この時期に講座案内も含めて、パーマカルチャーのお話をさせて
いただくようになってから10年ほどが経ちます。
特に最初の頃はパーマカルチャーと自分の中にあるものが言葉にして繋げる
ことができませんでした。やっと少しだけ自分の中でもやもやと培ってきた
物とパーマカルチャーが一つの文脈の中で繋がってきたように感じています。

ケンイチロウ(PCK)

イベントレポート18’

 ■多可町ふれあい祭り

去年に引き続き、多可町主催のお祭りに出店しました。
内容は「暮らしの移動図書館」。
パーマカルチャー、農、建築、庭、経済、文化、食、教育、社会、などのカテ
ゴリー毎にオススメ本をピックアップした、りんご箱6つ分の立ち読みコーナー
でした。来てくれたのは栄養士の勉強をしている女子大生などなど、興味深げ
に立ち読んで行ってくれました。
機会あれば、いろんなイベントや会場でもやりたいと思っていますので、ご興
味ある方はお声がけください。

 ■ヘソノオ メルカート@バール「POT」
兵庫県の西脇市にある無添加、オーガニックのバール「POT」にて。ちなみに
メルカートはイタリア語で、フランス語でいうとマルシェ。ヘソノオとは、
西脇市が緯度経度で日本の真ん中にあたり、日本のヘソから。そこで、地元の
オーガニックな醤油や味噌の製造元、パーマカルチャー 、オーガニックな農
家さんグループ、そして「POT」オーナーの無添加のお話&メルカート。
パーマカルチャーのお話は、パーマカルチャーの成り立ちの歴史と意味、パー
マカルチャーデザインのアイデアと事例。チャッタナの森で作っている場所と
意味。そんな内容でお送りしました。発信し続けることで、これまで知らな
かった人の間にも少しづつパーマカルチャーの価値とイメージが定着しつつあ
ることを感じました。

以上、橋本ケンイチロウ(PCK)


■まちと里、ひとをつなぐ暮らしのデザイン
 〜パーマカルチャーから学ぶ持続可能性〜

(2018/10/27,28)

「思いは実現する」という言葉が設楽 清和さんから発せられた時、まさに我が意を得たり、点が線となってこの瞬間を縫っていく感覚に心が躍る思いがしました。


西宮・あんのん舘にPCCJのキヨさんをお迎えするのはちょうど一年ぶりで三度目。今回の10/27-28に開催されたイベントはトランジション西宮の主催でした。あんのん舘周辺のまちをデザインすることを眼目としてデザインコースのダイジェスト版のような内容で、両日とも30名満席の熱気あふれる充実した楽しい二日間となりました。

 

自身のあり方とパーマカルチャーについての理解を確認する絶好の機会であるとイベントを企画し臨みましたが、相変わらずの設楽節から紡ぎ出された冒頭の言葉によって、当初の期待以上に深く自身と出会い、パーマカルチャーが腑に落ちてくる経験をしました。

 

それは特にヨガを続け積み重ねてきた事と、あんのん舘でのさまざまな実践が土台となっているのだと思っています。理想を描き続ける力は肯定的な自己の認識と対話から生まれる。それは内部表現の外在化・具現化にほかならない。理想の高さが足枷となり無意識の内にサバイバルベースで世界を認識し生きてしまうという、落とし穴に囚われることなく健全な自己表現を続けていくため「内面のパーマカルチャー」が求められているのではないかとずっと思ってきました。

パーマカルチャーとヨガをつなぐこと。今回は新しいステップに進むための後押しをいただいたと感じています。これからぼちぼちとアウトプットしてこうと思っています。


イベントに登壇してくださった”つんつん”こと筒井章子さん(TJ)と橋本憲一郎さん(PCK)、パーマカルチャー・トランジションの仲間に感謝を申し上げます。

 永谷タイ(あんのん舘/TT西宮/トランジション・ジャパン理事)


土に還ろう☆星を咲かそう
〜パーマカルチャー&

   ディープエコロジーってなんだ?〜

(2018/10/26)

インターネットラジオ「こっからパーマカルチャー」3周年ともうすぐ10周年PCKの企画。

 

参加者は大人20名、子供4名。まずはケンさんのガイドで紅葉の山々をバッ
クに上映会スペース作り。ウッドチップを敷き詰めたらふかふか絨毯のようになり、みんなで寝転がって観ました。

 

続いてガーデンからのお野菜と持ち寄り食材を使っての夕食づくり。持ち寄りおかずとあわせて、雨よけ用タープの下でディナータイム。

 

上映がはじまってしばらく経つと雨が本降りに。雨を味わい、風を感じ、虫の声を聞きながら、タープの下で肩寄せ合ってスクリーンに映し出される美しい地球の姿を眺めている。そんな状況の中で、不思議な感覚になっていました。

 

今思い起こすと、 合わせ鏡をみていたような、地球の一部が地球を眺めていたような…雨なのに最後までみんなが揃って映画を観てたってこと自体が奇跡のように思えました。

 

そのあと宿泊棟の大部屋に移動、映画の日本語訳者でありジョアンナ・メイシーの愛弟子でもある斎藤由香さんが、ジョアンナの生み出した「つながりを取り戻すワーク」をガイド、さらに地球と私たちのつながりを深く呼び覚ましてくれました。

 

翌朝はすがすがしい空気の中で天と地と私と、そして私を取り巻く宇宙とを融合するワークでエネルギー的つながりも深まり、自然の中に私を見るミラーウォーク、締めには「自分とは何者か」を問うワーク。

 

振り返ってみるとどこまでもディープで、まるで宇宙船地球号で旅したかのような気分 。土に還り、星を咲かせたギフトの2日間。私たち自身が地球そのものなんだって感覚を少しでも共有できたなら幸いです。あの場を許し与え、共同創造してくれた全ての存在に心から感謝します。


Special thanks for 橋本憲一郎さん、齊藤由香さん、岡崎智康さん。

池田麻矢(こっからパーマカルチャー・パーソナリティー)


竹スタードームづくりWS(奈良県下北山村)

 

奈良県下北山村にて、年の差90以上の世代を超えて30名を超える参加者とともに、竹スタードームを組み上げました。地べたで組んだ竹を持ち上げて立体のドームが現れる瞬間は会場を歓声が包み込みました。


下北山村は住民800名程の村。素晴らしく川が綺麗で、蛍もたくさん舞っていました。主催者、地域おこし協力隊の小野夫妻(PDC卒)はじめ、村に暮らす住民自体が下北山村を愛していて、外から人を呼ぶ為というよりも先に、自然も含めた村と村に暮らす自分達住民の為という真っ当な発想から始まる村づくり、「朝市」開催など学ぶところが多くありました。
必要なもの、欲しいものは人任せにせず、自発的に形にしていくことの意味を改めて感じました。

(ケンイチロウ:PCK代表)



自然農と公共施設での市民協働を学ぶ会

(2018/10/12)

フィリピンからの農業従事者10名の方々が、パーマカルチャーとその場作りの現場の視察で「チャッタナの森」へ来られました。まずはパーマカルチャーの概要をお話しさせていただきました。その後、現地で全体のコンセプトと共に一つ一つのアイテムのデザインをご説明しました。フィリピンの地元で「バンブーフェスティバル」というのがあるらしく、来年のその祭では、竹スタードームを作る!と言われていました。コンポストや曼荼羅ガーデン、バイオジオフィルターも興味を持って質問してくださいました。
その後、多可町観光交流協会会長の藤井さん、多可町オーガニックエコ農業を進める会の中尾さんにもご登壇いただき、質疑応答の時間。みなさん、土作りや土壌診断、有機農業にとても興味と向上心をお持ちで、沢山の質問が飛び交いました。土を通じての国際交流は、とても清々しいものでした。

橋本ケンイチロウ(PCK)

自然農


Zone00を一緒に見つめよう
(2018/10/06)


冒頭、橋本氏がパーマカルチャー(PC)について、基本的な考え方やその紹介を説明して始まった。

 

食べ物でいのちが維持されていることはわかっていても、お金と交換して得ていること、また一部を庭やベランダで得たとしても、その大部分をお金との交換で得ているのは参加者全員が確認した事であった。

 

だからお金の重要性は自覚できると同時に、貨幣価値が低下すればその入手が困難になるであろうことは容易に想像できることでもあった。

 

そこで、日頃からもっと土に親しみ、土を得るなりして作物をお金との交換を経ずに直接に手に入れたいとは思う。

 

しかし、そうは思ってもなかなか行動に移せないのはなぜか?

 

現状に流されているとはいえ、今の経済システムでしか生きられない現状から脱皮したいと思っていることも語られた。

 

一人で行うより知恵を出し合い、助け合ってやるのはどうだろうとの意見も出された、充実した2時間であった。

次回乞う。

「養生舎」とうりょうこと、野網昭南 



「小枝が燃料になるロケットコンロづくり」

in chattanaの森(2018/6/9)

 

毎度恒例のロケットコンロづくり。

 

今回も定員満員で心地よい天候の下、ロケットコンロを作ってお持ち帰りいただきました。

 

先般、大きな地震もありましたが、ロケットコンロが手元にあるだけではなく、その原理と作り方を知っておくことこそが非常時においてそのチカラを発揮します。

 

現時点での、なるべく材料と道具が少なくても作れる方法を確立しているので、それをお伝えしました。

 

一台作るのに1時間かからないです。今回も多方面からお越しいただき、それぞれの方の活動等の情報交換も含めてとても良い1日となりました。


中学校2年生のパーマカルチャー体験

(トライアルウィーク)in多可町(2018/6/8)

 

兵庫県では「トライやるウィーク」といって中学2年生が様々な職場体験を行い、「生きる力」を体験する週間があります。

 

その一環としてチャッタナの森で一日「パーマカルチャー」を生徒6人に体験していただきました。

 

現地でつくっているパーマカルチャーガーデンの趣旨を伝えたあと、一部を生徒にお任せして自分たちで段取りを考え、道具の使い方を考え、要所要所でアドバイスしながらもほぼ一部始終をみんなで相談しながらやっていただきました。

 

自分で新しくものをつくり出す経験がほとんどないようで、生徒の皆さんには新鮮な体験だったということでした。

 

また、パーマカルチャーの概念と合わせて今の社会を俯瞰的なところからお伝えし、一緒に考えてみました。それが、これまで全く思ったこともなかった視点で「世界を見る視野が広がった」というような嬉しい感想をいただきました。

 

今後も社会を担っていく今は若い世代にパーマカルチャーを伝えて引き継ぐ機会をもっともっと増やしていくことが一つの仕事だと思っています。


パーマカルチャー講座in阪神シニアカレッジ(2018/6/7)

 

今年も「阪神シニアカレッジ園芸学科」でパーマカルチャーの授業をさせていただきました。

 

生徒の皆様は年配の方々で「パーマカルチャー」という言葉を聞いたことがありますか?という質問に手をあげる方はおられませんでした。

 

ですが、パーマカルチャーの背景と概念をお話しした後、菜園でのパーマカルチャー事例をお話しするにつれ多くの方に興味を持っていただいた様に思います。


授業後「色々と参考になりました」と何人もの方がお声がけくださり、安堵しました。


中学校の1年生にパーマカルチャーの授業in静岡県菊川市(2018/5/8)

 

昨年から始まっているパーマカルチャーを中学校の総合学習授業に取り入れている菊川西中学校の一年生にパーマカルチャーの事例報告をしてきました。

 

大人相手にするパーマカルチャーのお話は場数をそこそこ踏んでいるのですが、児童生徒に対してはほぼほぼ初めてで、できるだけシンプルな言葉で分かりやすく&伝えたいことを明確にすることが大切でした。

 

そうするためには、言葉でお茶を濁すではないけれど「分かったような」言い回しではなく、本当に理解して腑に落ちていることを伝えることになり、自分のパーマカルチャーの理解度、実践度を真っ直ぐな目で見られていると感じました。


6月8日にはトライやる・ウィーク(兵庫県下中学生の職場体験週間)の一環で「チャッタナの森」にて多可町の中学生にパーマカルチャーを体験してもらう予定です。


菊川西中の経験を活かしてパーマカルチャーと生命に触れること、それと共に生きる体験を生徒によりよく伝えたいと思います。関西でも、児童生徒にパーマカルチャーを伝える場を着実に増やしていきたと思っています。


それも踏まえて、パーマカルチャーを地域、社会に広めるに当たり、協力して欲しい人、協力してくれそうな人に対して手に取って見ていただけるパーマカルチャーのリーフレットを創りたいと思っています。


スパイラルガーデン作りワークショップin徳島(2018/4/8)

パーマカルチャー関西代表、ケンイチロウさんを講師に10人の徳島の大人たちと7人の子ども達がわらわらと、パーマカルチャーへの学びを深めるために集まり、スパイラルガーデンを作り上げました。

 

昨年から徳島でエディブルスクールヤードを公立の学校に取り入れて貰いたい、と考える仲間と“種をまく大人たち”というグループをつくり活動し始めました。

その中で、パーマカルチャーも大切なコンセプトになり、もっと学びたいという声があがりました。また活動拠点のお庭を子ども達のためのパーマカルチャーガーデン/エディブルガーデンにしようという流れになりました。そこで、スパイラルガーデンを通してパーマカルチャーのエッセンスを学ぼうと、今回のワークショップ開催となりました。

 

パーマカルチャー熱があがっているメンバーは、開催前からワクワク。当日はスパイラルガーデンの考え方を落とし込みながら、実際に石を積んでいく手作業を通して、見た目にも素敵なハーブスパイラルガーデンが完成し、本当に感動したようです。

講師から細かいところの指導を受けながらの作業は学びも深くなり、ランチタイムの談話も日々の悩みやこれからの教育など尽きることがありません。また、みんなで楽しく身体を動かしながら、フラットな土地を1日で立体感のある多様な場に変えた体験はワークショップの醍醐味ですね。

今回スパイラルガーデンには友人のオーガニックガーデナーが大切に育てたハーブを植え付けました。

関西でのパーマカルチャーのつながりから徳島での繋がりに広がり、まさにスパイラルアップの象徴のような1日でした。

 

今回の学びを生かして、活動拠点のお庭に新たにスパイラルガーデンをつくる予定です。

ありがとうございました!

 

河崎 由記子(旧姓:清水)2009実習2010デザイン卒